グンゼは9月25日、RIZAP向けに、着用するだけで筋電などのバイタルデータを取得できる衣料型ウェアラブル「筋電WEAR」を開発、2017年9月より本格的に提供を開始したことを発表した。

筋電WEARは、導電性の生地をセンサとして内蔵したウェアで、内部でセンサとデバイスを連動させることで、トレーニング中の筋肉へかかる負荷の状態を専用のアプリケーションからリアルタイムで確認することを可能としたもの。RIZAPでは、RIZAPメソッドの効果を科学的見地からさらに向上させるための施策の一環として、筋力トレーニングの効果を数値化・可視化し、圧倒的なトレーニング効率の向上が可能となる先端技術や新デバイスの導入を検討してきたが、従来の身体に貼るパッドなどで測定を行った場合、特定の体勢が取れず正確な測定ができないなどの問題が生じていた。そうした中、グンゼが近年、機能性肌着素材の研究に注力していることに着目、RIZAP側からの協力依頼により2年の歳月をかけて開発に至ったという。

これを活用することで、「動かすべき筋肉が動かせているか」「負荷をかけたい筋肉に適切な負荷がかかっているか」「どのような姿勢のトレーニングがどの筋肉に対して高い効果を発揮できるか」などが簡単かつ正確に把握できるようになるため、RIZAPのトレーナーが筋力トレーニングに関して、より科学的で正確な知識を得ることができるようになるという。また、個々の筋肉への負荷量が細かく数値化されることで、部分痩せをしたい場合や、ケガやリハビリ中の人、高齢者の人などにも安心して取り組んでもらえるようになるとしているほか、今後の局所的な負担をかけない、安全で効果の高い筋力トレーニングプログラムの開発につなげたいとしている。

なお、今回導入した筋電WEARは、すでにRIZAPの全トレーナーが自己流のフォームではなく科学的な裏付けのある正しいフォームを理解し、ゲストに最適なトレーニング指導を行う一助とするために、RIZAPトレーナー研修およびトレーニングプログラムの開発における活用を始めているとするほか、今後、要素技術の発展の状況などを踏まえ、順次RIZAPのゲスト向けにも導入することを検討していくとしている。

RIZAPトレーナー研修での活用イメージ