米IBMと米Dell EMCは9月12日(現地時間)、クラウド採用の促進を目的とした契約を締結し、IBM Cloud上でDell EMCの法人顧客にVMwareソリューションを提供すると、スペインのバルセロナで発表した。一環として、IBMはIBM CloudにDell EMCインフラストラクチャー製品を追加しており、VMwareソリューションを拡張する。

今回の発表は、両社が企業のクラウド導入の加速化を目的として2016年に開始したパートナーシップの新たな展開となる。両社の長期パートナーシップを強化したことで、ユーザー企業は既存のワークロードを数時間でクラウドへ拡張できるようになるとしている。

このパートナーシップを通じて、1400社を超えるユーザー企業が短期間で採用を決めている。これらのユーザー企業は、19カ国に存在する約60拠点のクラウドデータセンターで構成したIBMのグローバルネットワークで利用可能な「IBM Cloud for VMware solutions」を、すでに利用している。

この契約の一部として、Dell EMCは自社のユーザー企業にIBM Cloud上でVMware vCenter Serverを提供を開始する。これにより、VMwareツールやスクリプトへの既存投資やトレーニング済みの運用スキルを利用しつつ、オンプレミスのデータセンターキャパシティをパブリッククラウドへと迅速に拡張できるようになるという。

Dell EMCは、IBM Cloud for VMware Solutionsを法人顧客に向けて、2017年第4四半期から再販を予定している。