SNSに即アップできる手軽さからスマートフォンで撮影するのがデフォルトの現在、カメラ専用機を持ち出す機会は激減しています。このカメラ氷河期時代でも人気を集めているのが360度カメラ(全天球カメラ)です。

なかでも注目されているのが「Insta360 ONE」。映画「マトリックス」で衝撃を与えた「バレットタイム撮影」を可能にした360度カメラです。……と言ってもそもそもバレットタイム撮影を知らない人も多いのでは? バレットタイム撮影とは下記のような映像を撮影する特殊技法です。

Insta360 ONEのバレットタイム撮影を試してみました

まあそのう、ボッチ感ハンパないヒドイ動画ですね。これではInsta360 ONEに対する営業妨害と受け止められかねないので、公式動画も掲載しておきます。

Insta360 ONE公式のバレットタイム撮影動画

いやはや、リア充感あふれまくりの素晴らしい動画です。このような時間が止まっているかのような状態(バレットタイム)で被写体の周囲をグルリと回る特殊撮影は、マトリックスでは数十台のカメラを役者の周囲に配置することで実現したのですが、Insta360 ONEではたった1台で可能なんです。

4K動画、7K写真を撮影できる全天球カメラ

その仕組みを解説する前にInsta360 ONEのスペックについて触れておきましょう。

「Insta360 ONE」42,999円(日本代表代理店のハコスコ販売価格)

同梱品一覧。左上から本体、カメラケース兼カメラスタンド、説明書、microSDカード(8GB)、microUSBケーブル、ストラップ、レンズ拭き

Insta360 ONEは4K・2,400万画素の超広角(210度)カメラを2基搭載した360度カメラです。従来モデルより解像度が向上しており、静止画を7K(6,912×3,456ドット)、動画を4K(3,840×1,920ドット/30fps)で撮影可能です。

ちなみに9月15日に発売される「RICOH THETA V」は静止画を5,376×2,688ドット、動画を4K(3,840×1,920ドット/29.97fps)で撮影可能なので、静止画解像度はInsta360 ONEのほうが上回っています。もちろん、画質とは異なる、スペック上の解像度の話です。

Insta360 ONEのスペック

サイズ 幅96×奥行き36.5×高さ25mm
重量 82g
対応機種 iOS 9.0以降、iPhone 6/Plus、iPhone 6s/Plus、iPhone 7/Plus、iPad Pro (9.7インチ、12.9インチ)、iPad Air 2
レンズ F2.2、210度×210度
シャッタースピード 調節可能
ISO感度 調節可能
解像度 静止画7K(6,912×3,456ドット)、動画4K(3,840×1,920ドット/30fps)、スローモーション動画(2,048×512ドット/120fps)
対応SNS Facebook、YouTube、Periscope、Instagram、LINE、Facebook Messenger、Twitter
静止画ファイル形式 insp、JPEG、RAW
動画ファイル形式 insv、MP4、LOG