トレンドマイクロは、セキュリティ対策ソフトウェア「ウイルスバスター」新バージョンを9月7日に発表した(同日よりダウンロード販売も開始。パッケージ版は9月14日から販売開始)。

最大の特徴は、AI技術を採用した機械学習型スキャンを搭載したことだ。発表会で登壇した、同社取締役副社長の大三川彰彦氏は、新ウイルスバスターの最大の特徴は「強さ」にあると述べ、そのイメージを壇上のパフォーマンスで表現した。本稿では、発表会で紹介された新機能を、発表会の様子とともに解説していく。

日本フェンシング協会会長、国際フェンシング協会理事を務める太田雄貴氏と、2017年のユニバーシアードでフルーレ団体・金メダルを獲得した野口凌平氏によるパフォーマンス

新ウイルスバスターの特徴、「強さ」を示すため壇上で行われたのは、フェンシングのパフォーマンス。パフォーマンスを披露したひとり、野口凌平氏は、2017年のユニバーシアードでフルーレ団体・金メダルを獲得した注目の若手選手。

また、同じく太田雄貴氏は、現在、日本フェンシング協会会長、国際フェンシング協会理事を務めている。2015年の選手時代には、トレンドマイクロとスポンサー契約を結んでいる。2008年の北京オリンピックでの銀メダルという実績もあるが、若手の育成への取り組みなど幅広い活動を行っている。

フェンシングとウイルスバスターはどう関係する?

なぜ、フェンシングとウイルスバスターが関係するのか。少し補足しておこう。フェンシングの名前の由来は、「FENCE(守る・囲い)」にある。相手の攻撃からいかに防御をするか、戦略的な発想が求められる。セキュリティ対策ソフトにも、未知の脅威などからいかにデータを守っていくか、"防御"で共通する部分がある。そのような視点から、太田雄貴氏のスポンサー契約などが実施されてきた。両氏の演技は、メダリストならではのすさまじさを感じることができた。

そんなパフォーマンスからスタートした新製品発表会で、大三川氏は、これまでのウイルスバスターの歴史を振り返るとともに、我々を取り巻く脅威について紹介した。

トレンドマイクロ 取締役副社長の大三川彰彦氏