凸版印刷は9月11日、流通店舗向けに商品情報を管理する低価格ICタグ「SMARTICS-U(スマーティクス・ユー)」を開発し、クラウド型統合ID認証サービス「ID-NEX(アイディーネックス)」と組み合わせた商品トレーサビリティ管理サービスとして、2017年9月中旬から提供を開始すると発表した。

「SMARTICS-U」は1枚約5円という低価格を実現したICタグ。同社が提供している「ID-NEX」と組み合わせることで、店頭での在庫管理、個品レベルでの商品トレーサビリティ、棚卸し作業の効率化など商品のライフサイクルをトータルに管理することができる。また、循環資材管理や真贋判定、顧客満足度向上などのアプリケーションも標準装備。さらに、クラウドでサービス提供を行うため、初期コストや導入負荷を低減できるとしている。

「SMARTICS-U」のサンプルと商品への貼付イメージ

リーダライタによる一括読み取りも可能

同サービスのID管理には、アマゾン ウェブ サービスの提供するマネージドサービスを採用。多くのIDを必要としない小規模案件から数億単位でのIDが必要な大規模案件まで、幅広い対応ができるという。

また、IDを読み取ってサーバに蓄積されたデータは、ビッグデータとして分析することで、顧客のニーズに合ったサービスの展開が可能になるとしている。

「SMARTICS-U」の価格は、1億枚ロットの場合で1枚約5円。ID-NEXは初期費用が100万円~(ICタグ、ハード、初期導入作業費は除く)で、月額費用が9.9万円~(各種オプションは別途。仕様により別途見積)となっている。