ASUSのZenPad 10(Z301MFL)は、デザイン、液晶、音響にこだわる10.1型SIMフリーのAndroidタブレット。ハードとソフトの両方から動画再生をはじめとしたコンテンツ視聴に最適化したという。充実のAV機能と性能をレビューでチェックしたい。

ASUSのZenPad 10(Z301MFL)

外観はシンプルで美しいデザイン

具体的なレビューに入る前にZenPad 10(Z301MFL)の基本スペックを紹介する。CPUがMediaTek MT8735A(クアッドコア / 1.45GHz)、メモリが2GB、ストレージが16GB、グラフィックスがMali 720 MP2、ディスプレイが10.1型(1,920×1,200ドット、10点タッチ)。OSにAndroid 7.0を搭載する。

本体サイズは、サイズがW172.1×D251.7×H8.9mm、重量が490g。バッテリー容量は4,680mAhで駆動時間はカタログスペックでWi-Fi通信時が約11.2時間、モバイル通信時が約10.6時間。

通信機能は、IEEE802.11a/b/g/n対応無線LANとBluetooth v4.2。カメラはフロントが200万画素、背面に500万画素のWebカメラを備える。このほかのインタフェースは、USB Type-C×1、microSIMスロット×1、マイク/ヘッドホンコンボジャック×1となっている。税込直販価格は35,424円。

今回試用したのはクラシックホワイト。「ASUS」のロゴと下部が金色に染められている

このスペックからも分かるとおり、エントリーからミドルクラス付近に位置するタブレットである。天板はザラッとした手触りを生むニットパターンになっていて、ホールドしやすい。また、クラシックホワイトは金色の縁取りがなされており、色の組み合わせが美しい。

前面には横置きにした場合の上にあたる部分(長辺)に、ステレオスピーカーを搭載している。その下側、ディスプレイとの間に200万画素Webカメラを装備する。

ディスプレイと同じくらいの幅を持つスピーカー部

同じ向きで見た場合、上部左に電源ボタンが、左側面上部にボリュームボタンを備える。その下にはマイク/ヘッドホンコンボジャックとUSB Type-C端子。さらに、本体下部にSIMスロットとMicro SDカードスロットが配置されている。

本体上部に電源ボタンクリック感が強く、押した感触がしっかりとある

左側面のボリュームボタンとマイク/ヘッドホンコンボジャック、USB Type-C端子を配置

本体下部にあるSIMカードスロットとMicro SDカードスロット

重量は490gと、このサイズでは軽めなほうで手に持っての操作でも重量感はない。

また、別売で全面をカバーする「ASUS TriCover(税込直販価格4,298円)」が用意されている。各種端子やスイッチの部分が開いているうえにスタンドにもなるので非常に便利だ。

全面をカバーする「ASUS TriCover」

カバーを装着した状態。背面とディスプレイを保護。カバーを開くと自動でスリープから復帰する

スタンドにもなるので便利

また、プリインストールされているアプリとして「ファイルマネージャー」や「メモリ解放」、そしてそれらを一括管理したり端末を最適化する「モバイルマネージャー」などが並ぶ。さらには、日本語入力用にATOK1.0.6がインストールされているのも特長だ。日本語変換精度の高いATOKは本当にうれしい。

プリインストールされている「ファイルマネージャー」

「モバイルマネージャー」では必要のないアプリを終了するといった端末の最適化が図れる

ATOKにより精度の高い変換が行なえる。画像はATOK独自のフラワータッチ入力モードだが、当然ながら一般的なフリック入力などに変更可能