NTTコミュニケーションズは、アプリやWebサイトに音声やビデオ通話などのオンラインによるリアルコミュニケーション機能を実装するクラウドサービス「Enterprise Cloud WebRTC Platform SkyWay」(以下、SkyWay)の日本を含むグローバルでの提供を開始した。

SkyWayは、WebRTC(Web Real-Time Communication)技術をベースに同社が必要なサーバー群を運用、SDKを提供することでビジネス運用も可能なリアルタイムコミュニケーション機能や多人数接続機能を提供する。SDKは、Webブラウザ、iOS、Android、IoT機器向けの4種類で、特別なプラグインやアプリを使わずにブラウザやアプリに音声やビデオ通話によるリアルタイムコミュニケーション機能を自前にサービスに追加でき、サーバー群はPaaS(Platform-as-a-Service)形態で提供されるため設備や運用を行うことなく、即日での実装も可能になる。公式WebサイトにはSDKやプランも掲載されており、有償(Enterprise Edition)と無償(Community Edition)が用意、無償プランはインターネットからのサインアップで試用できる。有償では、テクニカルサポートや99.99%のSLA(Service Level Agreement)が備わる。

SkyWayの概要(同社資料より)

SkyWayはWebRTCを活用できるプラットフォームとして、2013年12月のトライアル提供以来、約8,000のアプリ、約5,000名の開発者、約30万人のユーザー利用実績を重ねており、500以上の医療機関と患者をつなぐオンライン診療アプリ「CLINIC」(メドレー提供)やタブレットで学ぶ学習サービス「Z会Asteria」(レアジョブ提供)など広く活用されている。同社Webサイトには、医療やIoT、VR/AR、通訳、会議など多数の活用例も掲載している。