全国銀行協会は8月31日、2017年6月末時点(4~6月期)における「インターネット・バンキングによる預金等の不正払い戻し」の調査結果を発表した。それによると、4~6月期の不正払い戻し被害件数は72件、被害金額は1億9,200万円となった。前年同期は被害件数が256件、被害金額が2億4,300万円で、被害件数、被害金額ともに減少した。

インターネット・バンキングによる預金等の不正払い戻し件数・金額について(出典:全国銀行協会Webサイト)

個人の被害件数・被害金額は減

内訳をみると、法人の被害件数は11件(前年同期22件)、被害金額は7,500万円(同2,900万円)で、被害件数は前年より減少したものの、被害金額は4,600万円増加した。

個人の被害件数は61件(同234件)、被害金額は1億1,700万円(同2億1,400万円)で、被害件数、被害金額ともに減少した。

4~6月期の対応方針決定済み件数は29件、うち補償件数は28件で、補償率は96.6%だった。調査対象は同協会会員銀行191行。