日本IBMとSBIホールディングスは9月1日、両社の合弁会社であるSBI FinTech Incubationに新たにソフトバンクと凸版印刷が資本参加すると発表した。

事業の概要

SBI FinTech Incubationは金融機関を対象としたオープンAPI基盤を含む「FinTechプラットフォーム」の構築を進めている。同プラットフォームは、SBIグループの投資先を含む国内外のFinTechベンチャーが各種FinTechサービスおよびシステムを接続し、それらの幅広いFinTechサービスの中から金融機関が利用したいFinTech機能を選択できる仕組み。

ソフトバンクはSBI FinTech Incubationへの資本参加を通じて、モバイルアプリ基盤の提供や通信ネットワークを含む各種サービスの提供を行い、凸版印刷はSBI FinTech Incubationが提供する各種ソリューションの企画・開発やデジタル化支援サービス、BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)サービスなどの各種ソリューションの提供を行う予定だ。

SBI FinTech Incubationはソフトバンクおよび凸版印刷との連携により、オープンAPI基盤の提供に加え、幅広いFinTechサービスの提供やコスト削減を支援するソリューションなどの提供が可能になり、各金融機関によるFinTechサービスのスムーズな導入・サービスの多様化・低コスト化を促進できるものと考えているという。

4社は共同事業会社となるSBI FinTech Incubationを通じて、金融機関向けにFinTechサービスの導入支援を行うことで、日本におけるFinTech分野でのオープンイノベーションの促進のほか、FinTechを活用した金融ビジネスの高度化に貢献していく方針だ。なお、出資比率はSBIホールディングが60%、ソフトバンクが20%、日本IBMが10%、凸版印刷が10%となる。