クオリティアは8月29日、標的型攻撃に対し、マクロの除去や添付ファイルの分離/画像化などの機能を備え、システムに頼る従来の対策から「目視」による対策で情報を守る新しい手段の標的型メール攻撃対策「Active! zone」のエンタープライズ版を出荷開始したことを発表した。価格は100ユーザーで24万9000円(税別)~。

受信ポリシーのフローチャート表示イメージ

Active! zoneは、企業/団体のメール利用に着目して開発され、「マクロの除去」「添付ファイルの画像化」「添付ファイル分離/ダウンロード」「送信元の国名表示」「HTMLメールのテキスト化」「受信メールのduplicate」の6つの機能を有する。

特にエンタープライズ向けには添付ファイル分離/ダウンロードと、送信元の国名表示が好評を得ており、添付ファイル分離/ダウンロードはメール本文と添付ファイルを分離。添付ファイルは一度Active! zone内に格納し、ユーザーはメール本文文頭に挿入されたURLからアクセスしてファイルの中身を画像表示にて確認する。

そして、必要なファイルと判断すればローカルにダウンロードすることができ、ダウンロードの際には「マクロを除去してダウンロード」や「PDF化してダウンロード」などの条件設定も可能だという。

これは、添付ファイルによる攻撃が増えている事実を受け入れ、各ユーザーに容易にファイルを開かせない対策となり、ローカルにダウンロードすることもなく中身を確認できれば済むケースが多くある中で、Active! zoneは安全な領域で画像表示にて確認を促すことで悪意あるファイルの侵入を阻止し、ZIPパスワードや読み取りパスワードの解除もActive! zone上で可能としている。

送信元の国名表示に関しては、受信したメールがどこの国のIPを経由して届いたメールなのかを、国旗を使って表示する。「3カ国以上の国旗が表示されたら要注意!」のアナウンスにより誰でも、見れば判断できるという。

そのほか、サンドボックスを導入済みの場合でも併用することでセキュリティを確保できる汎用性や、設定内容を可視化できるフローチャート方式を採用し管理者の分かりやすさに配慮している。