インテルは、本年4月に発表した「家庭向け宅内IoTプラットフォームでの実証実験を開始」の内容に基づき、関西電力およびサービス事業社と協力し、関西圏の100世帯を対象に、家庭向け宅内IoTプラットフォームを通じた各種実証サービスの提供を9月より開始すると発表した。

左からホームゲートウェイ、環境センサー、FiNCアプリと体組成計、エアウィーヴマットレスパッド

この取り組みを通じて、家庭内のさまざまなデバイスやセンサーから収集されたデータをもとに、パーソナライズされたモバイルヘルスケア、教育サービス、睡眠環境サービスなどが提供される予定となっている。

同実証におけるサービスは、The Open Connectivity Foundation(OCF)のIoT標準規格に準拠するオープンなIoTデバイス間の接続環境のもと、個人情報データの優れた保護と秘匿性の確保を可能にする宅内IoTプラットフォームを通じて提供される。これにより、家庭内データの安全性を確保しながらサービスの選択の幅が広がるという。

実証サービス提供は、関西電力「はぴeみる電」会員より実証に参加する100世帯を募集。実証期間は2017年9月22日~2018年3月30日で、実証に参加する世帯にインテル Atomプロセッサー搭載のホームゲートウェイ、ならびにインテル Quarkプロセッサー搭載の環境センサーを提供する。

また、実証参加企業は体組成計等(FiNCアプリと体組成計、エアウィーヴマットレスパッド)を提供する。湿度、照度、CO2、感震センサーなどが内蔵されており、室内環境をリアルタイムに把握・分析することで、家庭での生活状況やニーズに合わせたサービスを提供する。インテルが提供する環境センサーには温度、ホームゲートウェイは、環境センサーだけでなく他社製のセンサーやIoT機器にも接続可能で、ECHONET Liteもプラグインとしてサポートされるため、将来にわたるサービス拡張で機器や家電が追加された場合にも対応できるということだ。

なお、この実証におけるサービスの提供会社および協力会社は、FiNC(モバイルヘルスケア・サービス)、エアウィーヴ(睡眠サポート)、アニモ(音声音響分析技術)、アップ(総合教育サービス)。