有松町並み保存地区

有松町並み保存地区【愛知県】

絞り染めを産業として江戸時代に栄えたのがここ有松の地。貴重な町並みと建物を残すために、名古屋市が保存地区として指定しています。電柱が撤去されているため、江戸時代の風情などもより感じられ、のんびり観光するにはもってこいのエリア。毎年6月には「有松絞りまつり」も開催されます。

有松絞りの実演などとともに、当時の最先端の防災建築の知恵と工夫も見ておきたい

「有松町並み保存地区」には、旧東海道の古い町並みがそのまま残されています。ここは、織田信長が今川義元を討った桶狭間のすぐ近く。もともとの有松村は、東海道五十三次の池鯉鮒宿(知立)と鳴海宿の間にあって、宿場としても茶屋としても競争力の乏しい貧乏な村だったそうです。 それが、絞り染めを地場産業としたことで栄え始め、また天明の大火で町並みのほとんどが焼失したのを機に、尾張藩の援助で屋根を茅葺きから瓦葺に、壁もナマコ壁とするなど鉄壁の防火建築を取り入れていきます。その結果、当時の最先端の建築による豪壮な商家が建ち並ぶ町並みが形成されることになったといいます。今でも、その町屋建築が多く残されているのは実はそんな理由から。 このエリア、どこか映画のセットのようでもあり、散策していると、家の中からまげを結った町人がふと現れてくるような気分。西町近くにある武田邸などは名古屋市の指定文化財ですが、今も絞り製品の商店を営んでいます。伝統的な有松絞りの手ぬぐいなどはお土産にもオススメですよ。