Microsoftは9日(以下すべて現地時間)、Microsoft Azure上で検索や分析機能を提供する「Azure Log Analytics」を大幅に改良し、提供を開始したことを公式ブログで発表した。

日時や時刻、文字列といった演算子を利用する問い合わせ(クエリ)言語を用いることで、フィールド抽出や計算、結合といった処理をAzure Log Analytics上で処理できる。例えば複数台のコンピューター性能を分析して、定期的にCPUがスパイク(使用率が異常に向上)するタイミングの検出など、多くの洞察を支援可能にする。

時系列分析を用いて複数台のコンピューターCPUパフォーマンスを分析し、問題を内包する可能性が高い2台のコンピューターを絞り込む

この他にも、ログ解析に対するトラブルシューティングやトレンド分析、可視化、アドホッククエリの作成を可能にする「Advanced Analytics Portal」や、Azure Portal、Power BI Desktopとの連携強化、Microsoft Flowコネクタと統合する機能を備える。

「Advanced Analytics Portal」

さらにPower BIによる可視化も容易になる

新Azure Log Analyticsを利用するには、利用中にアップグレードをうながすバナーをクリックすればよい。検索結果などの既存データは自動的に新バージョン用へ変換される。アップグレード後に古いワークスペースを復元することも可能だ。

新バージョンが利用可能なリージョンでは、バージョンアップをうながすバナーが現れる