田岡りき氏のコミック『吾輩の部屋である』が、日本テレビで実写ドラマ化されることが10日、明らかになった。9月18日スタートし、毎週月曜(24:59~25:29)に放送される。『月曜から夜ふかし』の次の時間帯の深夜ドラマ枠「シンドラ」(毎週月曜24:59~25:29)で、9月18日にスタートする。

『吾輩の部屋である』原作より

このドラマは、大学院生・鍵山哲郎が一人暮らしをする1Kの部屋が舞台。登場人物は彼1人だけで、大学のレポートの締切りに心を痛め、バイト先での失敗を苦痛に思い、好きな女の子をデートに誘うかを思い悩み、友人たちとくだらないやり取りをメールするいう普通の23歳男子の"一人暮らしあるある"を、観察気分で楽しむ作品だ。

原作は、小学館『ゲッサン』に連載中だが、田岡氏が最終回の構想をねっていたところにドラマ化が決まり、連載続投を決めるという異例の措置を実施。

田岡氏は「僕は慎重な男なのでいまだに半分ぐらい信じてません。でも、僕をドッキリにはめる無意味さを考えるともしかしたら本当にドラマ化するのかもしれません。本当なんですか?」と半信半疑で、ゲッサンの担当編集者も「本当なんでしょうか?」と不安な様子だ。

これに対し、日本テレビの三上絵里子プロデューサーは「結構本気で、原作の田岡先生にドラマ化アプローチしたつもりではいるんですが…」と困惑。出演者は後日発表予定で、「キャスティングするのにも、役者さんたちに『本気ですか?』と言われそうな気がしてきました」と言いながら、「主人公の"バカだねコイツ"感とツッコミを入れる家具たちの面白さを活かしたドラマにしたいって…」と、おそるおそる意気込みを語っていた。

(C)田岡りき/小学館 ゲッサン