千葉市立郷土博物館

千葉市立郷土博物館【千葉県】

モノレールの県庁前駅から少し歩くと、彼方に見えてくる白いお城。初めての人は「あれが千葉城?」と思うことも多いそうですが、答えはNO。正解は「千葉市立郷土博物館」で、1973年に建てられたもの。とはいえ、千葉城とまったく関係がないわけではありません。中世に名家として栄えた、千葉城を居城とする「千葉氏」の軌跡や、千葉市の歴史を尋ねることのできる歴史ロマンあふれるスポットなんです。

千葉市の歴史を、まるごとぎゅっと凝縮

博物館としては、なんともユニークなデザインの郷土資料館。でも、ただお城のデザインにしたのではなくて、郷土館に併設する「亥鼻(いのはな)公園」は、千葉氏の亥鼻城があった場所。ですから、ちゃんとゆかりのあるデザインなんですね。 館内は5階建。1階から4階までが展示スペースになっています。まず、1階のテーマは千葉市の歴史。縄文時代から近代に至るまでの年表や市内で発掘された遺跡を展示しています。山あり海ありの千葉市は昔の人にとっても住みやすいところで、これまで数多くの遺跡が発掘されているそう。考古学や古代ロマンが好きな人はとってもおすすめです。 また、4階には千葉県の戦前戦後の社会や生活様式を紹介するコーナーもあるので、千葉の歴史を尋ねるのなら、1階の次に4階に行ってみるのもいいかも。

2016年は千葉開府890年。千葉の始まり「千葉氏」を訪ねて

館内2階と3階は、内容充実の歴史スペース。2016年は、千葉の開府890年にあたる年。資料から絵巻もの、彫像まで、特に「千葉氏」にフォーカスした展示をしています。千葉氏は、千葉市発祥のきっかけをつくった中世の名家。つまり、今日までの市の歴史を辿れば、千葉氏に集約されるということなのです。 千葉氏の系譜の中でも特に有名な人物が、常胤。かつて石橋山の戦いによって房総に逃げてきた源頼朝を支援。その後も頼朝を支え、鎌倉幕府の成立に大きく貢献した人物でした。頼朝も、常胤を本当の父のように慕っていたそうです。 また、自身も千葉氏の興隆に大きく貢献し、常胤の6人の子どもは名を変え、日本各地に本拠地を構えて拡大していきました。

謎多き千葉氏、そのロマンをゆったりと

郷土資料館周辺にあったといわれる亥鼻城。そして、千葉氏については、今でも多くの謎に包まれているそう。亥鼻城の形や場所、千葉氏の出生についても諸説あり、また資料は少なく、明らかにされていない部分がたくさんあるのだとか。そんなわけで、郷土資料館は千葉氏の貴重な情報を仕入れられるスポットとして、歴史ファンも数多く訪れるそうです。また、千葉という苗字の人が自分のルーツを探しに来館することも少なくないそうですよ。 魅力的な謎に包まれた千葉氏。郷土資料館は入場無料ですので、歴史ファンも街歩きの人も、ぜひ千葉氏のロマンを感じに訪れてみてはいかがでしょう。