ヤマハと東海旅客鉄道は8月2日、 ヤマハ「おもてなしガイド」を活用した多言語対応サービスについて、一部の東海道新幹線車内で実証試験を行うと発表した。

おもてなしガイドとは、同社の開発した誰もがアナウンスの内容を理解することができる「音のユニバーサルデザイン化支援システム」。流れてくるアナウンスをスマートフォンのマイクで拾うだけで、その内容をさまざまな言語に翻訳された文字で確認することができる。

同実験は、アプリケーション「おもてなしガイド」をダウンロードして使用することで、インターネットに接続することなく、新幹線アナウンスの内容を日本語を含めた多言語に翻訳された文字でスマートフォンなどの画面に表示するというもので、2016年8月から東海道新幹線の駅構内で実施されていた。

今回は新たにN700系の2編成にて、自動放送を対象にした実証実験を行い、高速で走行する列車内で、システムの安定性や音声認識の正確性など技術的な課題を確認する。

おもてなしガイドのアプリ画面イメージ

実証実験のイメージ

また、車掌の肉声放送を対象に、おもてなしガイドの機能を活用して、車掌による日本語放送の後に英語アナウンスを音声で付加して放送する機能も確認するという。

期間は2017年8月3日から2018年2月ごろまでを予定している。対象言語は日本語、英語、中国語(繁体・簡体)、韓国語、タイ語、フランス語、スペイン語の7カ国8言語。

おもてなしガイドの対応機種はiOS 8.0以降/Android 4.4以降。