Microsoftは1日(現地時間)、同社のパブリッククラウドであるMicrosoft Azure上でバッチジョブ型の3Dレンダリングなどを可能にする「Azure Batch Rendering」がパブリックプレビューに移行したことを、公式ブログで明らかにした。同社は2017年5月に開催した開発者向けカンファレンス「Build 2017」でAzure Batch Renderingを発表し、Autodeskが対応を表明していた。

Azure Batch RenderingでMayaを実行中

Azure Batch Renderingはアーティストや開発者、デザイナーがAutodesk Mayaや3ds Max、Chaos GroupのV-Rayなどを使って、CPUやGPUなどの膨大なハードウェアリソースを必要とするレンダリング処理をMicrosoft Azure側で行う機能である。

3ds Maxの他にもArnordやBlender、FFmpeg、Matlabなども利用可能

Microsoftは今回の発表に合わせてBatchLabsをGitHub上で公開した。こちらはPython上で動作するバッチジョブの作成・デバッグ・監視を行うクライアントツールとして、Azure BatchLabs Renderingの利用を補助する。同社はAutodeskやChaos Groupなどのパートナー連携を継続し、顧客のレンダリング体験を改善すると同時にエコシステムの拡大を目指すと語る。

阿久津良和(Cactus)