Galaxy S8+には、カメラに関連してもうひとつおもしろい独自機能がある。音量キーの下にある専用ボタンを押して、いつでも呼び出せる「Bixby(ビクスビー)」だ。これは「Google Now」のように、スケジュールや天気予報、ニュースなど、自分に最適化された情報をまとめてチェックできるサムスンの独自機能。さらにその機能のひとつとして、カメラに映る被写体を自動解析する「Bixby Vision」が利用できる。

たとえばカメラを書類に向けるとそれを認識してスキャン&OCR機能が使えたり、町の風景に向ければ近くのお店を検索、商品のバーコードに向けると同じものをオンラインで検索できるといった具合。つまりこれひとつで、スキャナーや「ショッピッ!」のような商品検索、QRコードリーダーなど、カメラを使う複数のアプリの機能を持ち、しかもその対象を自動的に判断するというわけだ。

書類を撮影すると文字があることを認識し、テキスト化することができる。ほかにもQRコードリーダーやワインのラベルから銘柄を検索など、アプリを切り替えることなく様々な使い方が可能

わざわざ専用のボタンが設けられていることからもわかるように、「Bixby」はGalaxy S8+の目玉機能のひとつだ。今はまだあまり注目されていないが、今後はAI音声アシスタント機能なども追加される予定とのことなので、ぜひ楽しみにしたい。

最近、スマートフォン各メーカーの動向をチェックしていると、外観は大画面でかつコンパクトに、そして中身はAIを搭載してインテリジェントにという流れが生まれつつあるのを感じるが、Galaxy S8+はまさにそれを先取りしたような端末。現状では最高レベルと言っていて基本性能の高さ、最新の高速通信対応などもあわせて、少々値段は張るものの、長く使えるスマートフォンと言えそうだ。