リンクスは、2017年8月より、ソニー製IMXセンサを搭載した「Basler aceシリーズ」の新製品を発売すると発表した。

今回同社が、販売を開始する20機種のモデルのうち「ace L シリーズ」に加わる12モデルには、ソニー製センサ「Pregiusシリーズ」の「IMX253」、「IMX255」、「IMX267」、「IMX304」が搭載されており、9Mピクセルと12Mピクセルの解像度と、最大40fpsのフレームレートに対応している。これらのモデルは、Pregiusシリーズを搭載することを特長とし、3D自動検査システムや料金徴収などの交通監視用途にも適するという。

BASLER aceシリーズ GigE対応エリアセンサカメラ

また、その他の8モデルについては、ソニー製センサ「STARVISシリーズ」の「IMX178」や「IMX226」が搭載されており「ace U シリーズ」として提供する。これらのモデルは、最新のローリングシャッター技術を搭載しており、6Mピクセルから12Mピクセルまでの解像度と最大59fpsのフレームレートに対応。顕微鏡用途や電子機器業界における比較的シンプルなオートメーション作業においても利用可能だという。また、BI(裏面照射型)センサ技術を活用することで、2.4μm(IMX178)または 1.85μm(IMX226)というピクセルサイズでありながら、暗い環境でも高画質の画像を撮影することができるとのこと。

aceの20の新モデルはいずれも定評のある「GigE」とUSB3.0をインタフェースとして採用しており、GigE Vision 2.0規格とUSB3.0 Vision規格に準拠している。GigE対応モデルでは、PTPといったGigE Vision 2.0の機能を使用できる。また、10のカラーモデルについては、5×5デベイヤリング、カラーアンチエイリアシング、お知らせノイズ除去、シャープネスを独自に組み合わせたPGI機能も備えている。さらに、Baslerの「pylon Camera Software Suite」を使用すれば、従来の aceシリーズ、Lシリーズ、Uシリーズカメラの機能を含めてセットアップすることが可能だ。

なお、同社は今後、工場設備の他、メディカル、ITS、リテール市場などにも展開し、日本市場でのさらなる拡大を目指すとしている。