プロロジスは7月24日、アッカ・インターナショナルと物流分野における人工知能(AI)ロボットを活用した物流分野における開発を進めていくことで基本合意に達したことを発表した。

これにより、プロロジスが運営する賃貸用物流施設「プロロジスパーク千葉ニュータウン」において、AI機能を持つ無人搬送ロボットによる物流業務が進められることとなる。具体的には、プロロジスが、ロボット導入にあたり施設仕様の最適化などについて支援を行い、アッカが、7月からテスト稼働を開始するほか、8月からは荷主であるビルケンシュトック日本法人の賛同を得る形で、実際の物流業務も行う予定だという。

用いられる無人搬送ロボットは30台で、同ロボットは、ステーションと呼ばれる出荷場所まで荷物を載せた棚を自動で運ぶことで、ピッキングや棚入れ作業時の人による作業量を軽減するという。また、ロボットそのものは中国のギークプラスが開発したもので、中国最大のECモールであるアリババグループの「T-mall(天猫)」などが採用している実績があるとしている。

なお、プロロジスでは、物流現場のニーズに応える次世代の物流施設のあり方を検討しており、国内における第1弾として今回の取り組みに至ったと説明。このロボット導入を通して、物流施設内のIoT化や、AI・ロボット活用について施設面での課題を検証していくことで、次世代の物流オペレーションに適した施設開発の参考にしたいとしているほか、実証実験によって得られた知見やデータの公開も予定であるとコメントしている。

「プロロジスパーク千葉ニュータウン」倉庫内に設置された無人搬送ロボットの様子