HomePodの発売は12月であり、今回のWWDC 2017の基調講演後に行われたメディア向けハンズオンでは、製品の写真を撮ることはできたが、実際に音楽を再生している様子を聞くことはできなかった。

HomePodには7つのツイーター(高音用スピーカー)、ウーハーが埋め込まれていて、ツイーター、ウーハーの1つずつに、独立したアンプが内蔵されている。ウーハーを備えたことで、他のAIスピーカーとは、低音の厚みの面でかなり大きな差が出ることが期待されよう。

室内の音響特性に合わせて、音質を変えてくれる

さらに、低音の補正のためのマイクが内蔵されており、またツイーターは室内環境に合わせて直達、間接でサラウンドを作り出す役割を果たす。このようにオーディオにこだわった仕様を用意して、差別化を図っている。

展示されていたHomePodはホワイトとスペースグレーの2色。こだわりを感じたのは、HomePod向けの電源ケーブルだ。製品の色に合わせたケーブルが用意されるのはもちろんだが、オーディオケーブルを思わせるファブリックのケーブルが用意されるようだ。

電源ケーブルにも拘っているようだ

スピーカーのテクノロジーから細かい演出も含めて、AppleはHomePodをオーディオ機器として打ち出しており、期待感を高めていることが分かる。