東芝デジタルソリューションズは7月18日、IoTソリューションの普及を加速するオープンソースプロジェクトである「EdgeX Foundry(以下、EdgeX)」に、日本企業として初めて加入したと発表した。

EdgeXは、IoTにおけるエッジコンピューティングの普及・促進を加速するエコシステムのためのプラットフォームを開発する、グローバルなオープンソースプロジェクトとして、2017年4月にThe Linux Foundationにより設立された。IoTソリューションおよびエッジコンピューティングにおいて、ハードウェアやOSに依存せずに、デバイス・ソフトウエア・サービス間で相互運用が可能なフレームワークの構築を目的に活動している。

SPINEXは、東芝グループの事業領域で長年蓄積してきた技術と知見を、インダストリアル(産業分野)のデジタルトランスフォーメーションを実現するためにまとめあげたIoTアーキテクチャーであり、「エッジコンピューティング」、「デジタルツイン」、「メディアインテリジェンス」の3つの特長を備えている。特にエッジコンピューティングについては、半導体から産業・社会システムまでさまざまな現場でIoTのデータを処理してきた同社はいち早くその重要性を認識し、技術開発に注力してきたという。

EdgeXが開発するプラットフォームは、インダストリアル(産業分野)のエッジコンピューティングにおいて多様なコンポーネントの迅速な導入が可能となる。これにより、同社のSPINEXへの多種多様なコンポーネントの導入を容易にし、顧客のデジタルトランスフォーメーションの加速を可能にする。さらに、同社のエッジコンピューティングの技術をEdgeXのプラットフォームに適合させることで、グローバルな産業分野で同社のIoTソリューションを普及させることが可能だとしている。