BASFは、ドイツのルートヴィッヒスハーフェンにおいて、解熱、鎮痛、消炎に使用される医薬有効成分であるイブプロフェンの大規模な製造工場を新設することを発表した。同工場は2021年に操業開始する予定だ。

また、市場における現在の需給ギャップを埋めるため、米国テキサス州ビショップにあるイブプロフェン製造工場の生産能力を増強する。これらの2つのプロジェクトへの投資額は約2億ユーロとなる。

同社の取締役であるDr.マーカス・カミースは今回の投資に関して「欧州では初の世界的規模を誇るイブプロフェン製造工場となるだろう。BASFは2つのイブプロフェン製造施設を持つ、世界で唯一のサプライヤーとなる」と述べている。

また、同社のニュートリション&ヘルス事業部のプレジデント、Dr.メラニー・マース ブルンナーは「今回の投資は、医薬品業界および医薬品ソリューションに対する当社の強いコミットメントを示している。これにより需給ギャップを埋め、顧客の成長計画を効率的にサポートできるようになる」とコメントしている。