エアバスは現地時間の7月5日、中国航空器材集団公司(China Aviation Supplies Holding Company)がエアバス機を合計140機発注する一般条件合意書を締結したことを発表した。発注の内訳は、A320ファミリーが100機、A350XWBが40機となる。

エアバス機を合計140機発注する一般条件合意書を締結

エアバスの最新航空機市場予測「グローバル・マーケット・フォーカスト2017年-2036年」によると、航空輸送量は年間4.4%ずつ成長し、今後20年間で航空機数(100座席以上)は 2倍以上の4万機を超えることが予想されている。国内市場において世界最大となる見込みの中国を始め、新興市場が成長を牽引し続けていくことを予想されている。

A320ファミリーを100機発注

2017年5月末時点、中国の航空会社が運航するエアバス機は合計で1,440機であり、その内、約1,230機がA320ファミリーとなっている。A320ファミリーはこれまでに1万3,000機以上の受注を獲得し、約400社の顧客に7,600機以上を引き渡しているベストセラー単通路型機。異なる機体サイズの4機種(A318、A319、A320、A321)で構成し、100席から240席を装備する。幅広い客室を備え、エコノミー・クラスで標準18インチの快適な座席を装備する。

A350XWBを40機発注

またA350XWBは、最新の空力設計で炭素繊維複合材製の胴体と主翼を備え、効率性の高いロールス・ロイス社製エンジンを搭載。燃費と排気を25%削減し、整備コストを大幅に抑えることに貢献している。