デロイト トーマツ リスクサービス、デロイト トーマツ コンサルティング、および日立製作所は、共同開発した自動車の運転特性データを提供するテレマティクスサービス「D-rive GO」(ディーライブゴー)の提供を7月5日より提供すると発表した。

「D-rive GO」はスマートフォンを活用したテレマティクスサービス。スマートフォンのGPS、加速度センサー等で収集した運転データを、クラウド環境で解析して運転の特徴を安全運転スコア化し、また過去の走行記録により走行地域の危険度を判定する。

ユーザー画面イメージ

3社はまず、日本の保険会社を対象に、走行距離や運転特性に応じて保険料を算出するテレマティクス保険向けサービスとして提供する。

保険会社はこれらのデータを活用することにより、保険加入者の運転の質に応じたインセンティブ等の提供が可能となり、アプリの全ユーザーの運転情報を解析しスマートフォンにフィードバックすることで、急ブレーキの多い箇所等を危険度表示し、ドライバーの安全運転への意識を高めていく。なお、アプリ利用には運転対象となる自動車へのビーコンの設置が必要。

また、次のステップとして、トラックやタクシーをはじめとした運送業界全般における会社の安全運転管理への活用を想定している。

「D-rive GO」は、日立がIoTプラットフォーム「Lumada」を活用して構築したテレマティクス基盤に、デロイトUSで実績のある運転評価アルゴリズムを日本向けサービスとしてDTRSがカスタマイズし搭載している。デロイトUSが有する海外でのテレマティクス保険向けサービスの提供実績と、日立が有する国内外でのテレマティクス基盤・サービスの運用実績を組み合わせるとともに、デロイト トーマツ リスクサービスのアルゴリズムと日立のAIを用いることで、高いユーザビリティや拡張性を持ち、セキュアなサービスの提供を実現するという。

保険会社以外の分野においても、デロイト トーマツ グループのインダストリー知見を活用して、安全運転や燃費向上による環境への貢献等、テレマティクス利用が見込まれるサービスの拡充とグローバル展開を図り、3年以内に「D-rive GO」アプリ利用者100万人の獲得をめざす。