VRプラットフォームを提供するナーブは6月30日、イオンハウジングを運営するフォーメンバーズと協力して、VR技術を利用した遠隔接客店舗「どこでもストア」を2017年7月1日からイオン品川シーサイド店にオープンすることを発表した。

どこでもストアは、VR技術を利用することで遠隔接客を実現した、ショッピングモールや大規模商業施設などに設置できる無人店舗。今回設置を開始するのはイオン品川シーサイド店で、世界初の無人店舗になるという。

利用客はブースに着席し、不動産会社の実店舗スタッフとインターネットで接続されたタブレット端末を通して物件の紹介を受けることができる。詳しく知りたい物件が見つかった場合、ブース内に配備されたナーブ製のVR閲覧デバイスを使用。VRコンテンツによって、物件内部を移動しながら広さや日当たりなどの情報を確認できる。

どこでもストアのイメージ

ナーブ製VR映像視聴用機器「CREWL(クルール) 」

従来の物件探しとは異なり、同ストアでは物件の特長を素早く直感的に知ることができるうえに、直接営業スタッフに確認することができるので時間の短縮にもつながる。また、各出店企業が保有する物件情報を同時に比較検討でき、複数の不動産会社を訪問する必要もなくなるという。

同社では、どこでもストアが人手不足が常態化している不動産業界における課題解決の一助となると考えており、今後も出店企業の拡充を図るとともに、設置箇所の拡大を進め、2017年度内に首都圏を中心に商業施設内など25カ所への設置を目標にサービスを展開するとしている。