NEC(日本電気)は、4月にグランドオープンを迎えた高さ555メートルを誇る韓国の超高層ビルロッテワールドタワーの展望台「SEOUL SKY」に同社の顔認証システムを提供したことを発表した。

高さ555メートルと世界でも指折りの超高層ビルは、高級ブランド品のブティックや免税店、巨大スクリーンや物理的演出も加わる4D theaterなど複数の映画館、85メートルの長い水中トンネルを備える水族館や2,000シートを持つクラシックコンサートホールと最新施設も数多い新たなランドマークタワーだ。世界第3位になるという高さ500メートルに設置された展望台「SEOUL SKY」、公式サイトにも写真が掲載されているが、その名に違わぬソウルを一望できる眺めだ。

ロッテワールドタワー公式Webサイト 「SEOUL SKY」紹介ページ

NECは27日、この「SEOUL SKY」の入場監視システムに顔認証技術を用いたカメラ映像向けリアルタイム顔認証ソフトウェア「NeoFace Watch」が用いられていることを発表した。30年の研究開発の歴史を誇る同社の顔認証技術は、米国国立標準技術研究所(NIST)が実施するベンチマークテストで高いスコアを得ているが、3月にはより複雑な動画における顔認証技術でも第1位獲得、静止画の顔認証テストに続き4回連続(2009年MBGC、2010年MBE、2013年FRVT、2017年FIVE)の1位となる。超高層ビルには、強い警備上の安全確保が求められるが、同社は今後も顔認証技術を用いたソリューションを提供することでグローバルでのセーフティ事業を目指すとしている。

カメラ映像向けリアルタイム顔認証ソフトウェア「NeoFace Watch」公式サイトより