D7500に死角はないか?

バッテリの持ち具合についても好印象。フル充電して丸一日撮影してみたところ、948ショット (通常撮影が8割、ライブビュー撮影が2割程度) でバッテリ残量が47%だったので、1,200~1,300ショットなら問題なくクリアできそう。 さらに帰宅後に、ボディ内RAW現像機能で70枚ほど現像処理して、バッテリ残量を確認したら残18%となっていた。この結果を踏まえると省エネなカメラと評価できる。海外旅行などに出かけても、1日1個のバッテリで何とかなりそうな感じだ (もちろん、予備バッテリーを持つとさらに万全)。

さて、ここまでD7500の良いところを中心に紹介してきたが、ダイヤルなどの操作感 (特に左肩のモードダイヤル) がクラス相応ではなく、価格については正直「お高い」と感じている。ストラップホールは、以前の金具に三角環を介したタイプではなくボディ直付け。シャッターについても、低騒音・低振動なのは良いけれど、先代のD7200のように何度も空シャッターを切りたくなるような気持ちよさがないところが寂しい。

もう一つ苦言を呈したいのが、スマホに画像を転送できるSnapBridgeについて。iPhone7 Plus / iOS10.3.2 / SnapBridge 1.3.0という筆者の環境では、30分ほど悪戦苦闘したが、1度も接続できなかった。

とはいえ、D500譲りのセンサーとエンジンを搭載して撮影性能、画質とも満点の出来。こうした凄い性能があるだけに、上述したような品質の安っぽさが残念なところだが、グリップも抜群で、「カメラ任せでも、何とかしてくれる」という安心感がある一台だ。

AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G ED F1.8 1/160秒 ISO360 露出補正 +1.0

AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 焦点距離 70mm F6.3 1/640秒 ISO100

AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 焦点距離 60mm F5.0 1/1000秒 ISO100 露出補正 +1.0

AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G ED F2.2 1/60秒 ISO100 露出補正 +1.0

AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 焦点距離 35mm F9.0 1/320秒 ISO200