その3:初心者は年会費無料のカードで充分

次に考えたいのが、「年会費」です。年会費とは、そのカードを持つと毎年かかる会費のこと。無料のものも多いですが、年数十万円の年会費がかかるカードもあります。ただし、特別なサービスを利用したい場合を除き、まずは年会費無料のクレジットカードを選んで困ることはないでしょう。年会費無料のクレジットカードでも、問題なくポイントが付きますし、還元率が高いクレジットカードもたくさんあります。

その4:国際ブランドを選ぶ

もうひとつ気を付けたいのは、クレジットカードの国際ブランドです。国際ブランドとは、世界中どこでも利用可能な決済システムを提供している仕組みのことです。VISA、MasterCard、JCB、AmericanExpress、Diners Clubのほか、中国銀聯(ちゅうごくぎんれん)、Discover Cardを加えた7ブランドがあります。これらのブランドのうち、国内外問わず加盟店舗数が多いのは、VISAとMasterCard。そのため、海外で使う機会が多い、海外旅行のために使いたいという場合は、この2ブランドを選ぶといいでしょう。

初心者でどれを選べばいいか分からない場合は、VISAを選択しておけば、ひとまず問題ないはずです。また、国内で使うことがほとんどという人は、日本企業が運営する唯一の国際ブランドであるJCBもおすすめです。

クレジットカードは数が多く、また、魅力的な特典を付けているものも豊富にあるため、選択には頭を悩ませますよね。しかし、今回ご紹介したポイントを押さえて選べば、まずは納得のいく1枚が見つかるはずです。慣れてきたら、年会費をかけても使いたいカードを探すのもいいでしょう。ただひとつ、ポイントを貯める目的で使い過ぎてしまうことには注意が必要です。クレジットカードを賢く使いこなし、お得に買い物をしましょう。

筆者プロフィール:武藤貴子
ファイナンシャル・プランナー(AFP)、ネット起業コンサルタント
会社員時代、お金の知識の必要性を感じ、AFP(日本FP協会認定)資格を取得。二足のわらじでファイナンシャル・プランナーとしてセミナーやマネーコラムの執筆を展開。独立後はネット起業のコンサルティングを行うとともに、執筆や個人マネー相談を中心に活動中。FP Cafe登録FP。

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