Appleは、App Storeのビジネスを非常に重要視している。すでに700億ドルの利益分配を開発者に対して行っており、アプリのダウンロード数や売上は過去最高を更新し続けてきた。

Appleは、App Storeを含むサービス部門を2020年までに倍の規模に成長させる計画だ。App Storeの担当は、インターネットサービス担当のEddy Cue氏から、マーケティング担当のPhil Schiller氏へと移っており、編集を入れることで顧客との対話を強めて行くという方針が、iOS 11から色濃くなる、と見ることができる。

App Storeで2016年に起爆剤となったのは、7月の「Pokemon GO」と12月の「Super Mario Run」だった。2本ともゲームアプリだったということもあり、新しいApp Storeには、「ゲーム」タブも用意された。ゲームだけのトップチャートや、プレイ動画などを充実させ、楽しみたくなる仕掛けを用意している。

App Store内で生まれたトレンドを発見してもらって、より多くの人に紹介することで、アプリの売上や課金を伸ばしていく、トレンド1つ1つを大切に育て、収益を最大化する、そんな戦略を念頭に置いた上で、App Storeの編集が進められていくことになるのではないだろうか。