エアバスは現地時間の6月22日、6月19~25日に開催中のパリ・エアショーにて、397億米ドルの受注を獲得したことを発表。民間航空機市場が引き続き堅調であることを裏付けた。航空ショーの期間中獲得した受注は合計326機であり、その内、確定受注が144機で185億米ドル、覚書(MoU)受注が182機で212億米ドルとなった。

受注は合計326機で397億米ドルの受注を獲得

特にA320ファミリーの受注は活発で、その数は合計306機となった。金額にすると338億米ドルの受注となる。その内、確定受注が132機で147億米ドル、MoUが174機で191億米ドルとなった。ワイドボディ機は20機で、59億米ドルの受注を得た。その内、12機が確定受注で36億米ドル、MoUが8機で23億米ドルとなった。新規受注に加えて、航空ショーの期間中にDHLエクスプレスより、4機のA330-300貨物転用型機の追加受注を獲得した。

新客室ブランドの「Airspace」の導入を決定

今年のパリ・エアショーでエアバスは堅調な受注を獲得しただけでなく、民間機製品に対して提供する価値を拡大した。単通路型ファミリーに関しては新たに新客室ブランドの「Airspace」の導入を決定し、A320で同クラス最大の頭上手荷物棚を提供する。また、A380に関しては強化した大型ウイングレットの装備と客室収容量の増加、ペイロードと航続距離能力を向上する離陸重量増加によって燃費効率をさらに高め、同機の収益性を向上を図る。

新たに航空データプラットフォーム「スカイワイズ」をローンチ

また、エアバスは新たに航空データプラットフォーム「スカイワイズ」をローンチした。これにより、航空業界におけるデジタル改革をサポートし、顧客の運航に追加価値をもたらすという。スカイワイズはエアバスの航空宇宙専門知識とパランティア・テクノロジーズ社が提供する、最先端データ分析ソリューションを結合したサービスとなる。