6月13日(米国時間)、Threatpostに掲載された記事「Risk of 'Destructive Cyber Attacks' Prompts Microsoft to Update XP Again|Threatpost|The first stop for security news」が、2017年6月のWindows UpdateにWindows XP向けのアップデートも含まれると伝えた。WannaCryランサムウェアの被害の広さを鑑み、Microsoftが救済措置を広げた形になったといえる。

Microsoftは、 Windows XP、 Windows Vista、 Windows 8、またはWindows Server 2003のユーザーに向けて、「古いプラットフォームのためのガイダンス」というWebページを公開している。同ページでは、「サポートされているプラットフォームにアップグレードすることを勧める」とした上で、セキュリティ更新プログラムを手動でダウンロードするための情報を提供している

サポート外のWindows XP/Vista/8、Windows Server 2003のユーザーに向け、セキュリティ更新プログラムを手動でダウンロードするための情報を提供している

MicrosoftはWindows XPのサポートを2014年4月に終了している。しかし、サポートが終了したにもかかわらず、Windows XPには根強い人気があり、サポート終了から3年が経過しているが常にシェアを確保している。徐々にシェアは減少しているものの、2017年5月の段階で5.66%のシェアを確保しており、Windows 8.1に匹敵するシェアを持っている。

Microsoftはすべてのユーザに対してWindows 10への移行を促している。すでにサポートが終了したWindows XPに対してセキュリティアップデートを適用するというのはMicrosoftのこれまでの行動からすると異例の対応となる。Microsoftは今回の行動を通じ、依然としてWindows XPを利用しているユーザに対してWindows 10への移行を促したい狙いがあると見られる。