Malwarebytesは6月7日(米国時間)、「Fireball Chinese malware and you - Malwarebytes Labs|Malwarebytes Labs」において、世界中の2億5000万台のPCに感染したと見られるマルウェア「Fireball」について、感染しているかどうかをチェックする方法、感染していた場合に駆除する方法などを紹介した。このマルウェアは感染した場合の被害が深刻であると見られており、早急に駆除することが望まれる。

「Fireball」はアドウェアと呼ばれる種類のマルウェアで、一見するとマルウェアとしての危険性は低いように見える。しかし、Fireballにはほかのマルウェアをダウンロードする機能が搭載されており、現在では大規模なアドウェアとして機能しているが、どこかのタイミングで大規模な分散サービス妨害攻撃を実施するためのプラットフォームになる可能性もある。その場合の被害は世界中に及ぶと考えられている。

自身のPCがFireballに感染していないとしても、Fireballを踏み台にしたサイバー攻撃の被害者になる可能性もあり、無視しがたい状況になっている。利用中のソフトウェアをセキュリティアップデートの提供されている最新版に更新するとともに、最新のセキュリティ情報を取得して適切に対処していくことが望まれる。