iMac 27インチモデルの電源を入れると、目の前には巨大かつ鮮やかな花柄の写真の壁紙が広がった。広大な画面の中に優雅に広がる花弁のトーン、そして花粉の1粒まで見えそうな精細さ。iMacの顔は、刷新された5Kディスプレイそのものだ。

iMacは、ディスプレイ一体型のコンピュータとして登場し、進化を続けてきた。このスタイルは古くは初代Macintoshにも遡ることができる、Appleの「伝統的」なコンピュータと言える。ディスプレイが液晶化されて久しいiMacの現在のスタイルは、そこにディスプレイが置いてあるだけと言って良い存在となった。

そのディスプレイは、これまでよりも43%明るく、10億色を表示可能なP3をサポートした。この時点で、一体型ながら、他に探すことが難しい、プロの道具であるとの主張をいっそう強く、高らかに謳っているようだ。広く美しい画面は、写真やビデオを扱うクリエイターはもちろん、ページレイアウトや巨大な表計算、精密なプレゼンテーションを作る現場でも有効だ。

WWDC 2017で発表された新しいiMac

スペースさえ許せば、27インチという5K Retinaディスプレイに惚れ込んでしまうだろう。ちなみに、21.5インチの4K Retinaディスプレイを備えるiMacも、サイズは小さくなってしまうが、同様の品質のディスプレイにアップグレードされている。

惚れ込むディスプレイ、これが、新世代iMacの第一印象となった。