フォーティネットジャパンは6月7日、企業やデータセンター、サービスプロバイダ向けに、テラビットファイアウォールアプライアンス「FortiGate 3980E」および、シャーシ型NGFW(次世代ファイアウォール)「FortiGate 7000シリーズ」を日本市場に向けて提供すると発表した。

FortiGate 3980Eを含む同社の3000シリーズエンタープライズファイアウォールは、コンパクトなアプライアンススタイルのフォームファクターで、1.12Tbpsのファイアウォールパフォーマンスに加え、470GbpsのセキュアなVPNスループットを提供するという。データセンター間の相互接続性の安全性を確保可能なことに加え、データセンター内部のセグメンテーションファイアウォールとしても使用できる。

同製品は32の個別SPUを搭載し、セキュリティおよびネットワーク構築プロセスを加速化し、同時に熱消費量とエネルギー消費量を削減。また、2つのGE(ギガビット・イーサーネット) RJ45、16の1/10 GE SFP/SFP+、10の100ギガビットQSFP28ポートを装備している。

一方、FortiGate 7000シリーズ「FortiGate 7060E」「FortiGate 7040E」は、スループットやスケール、高度なセキュリティ機能を必要とする大規模企業/データセンター/サービスプロバイダ向けの製品。

7060Eは、モジュール型でシャーシベースのファイアウォールであり、高速NGFWおよびSSLパフォーマンスを実現する最大4台のFortinet Processor Modules(FPM)と、インタフェースの高密度実装および高帯域ネットワークを提供する最大2台のFortinet Interface Modules(FIM)のインストールを可能とし、配備・使用に関する特殊な要件に沿った脅威保護スループットと柔軟性を提供するという。また、100GbpsのNGFWスループットを有し、160Gbpsのアプリケーション制御スループットと、120Gbpsの侵入防止スループットをそれぞれ提供するとしている。

7040Eは、6Uサイズ、4スロットの19インチ、ラックマウント型シャーシシステムであり、2台のFortinet Processor Modules(FPM)及び2台のFortinet Interface Modules(FIM)をインストール可能で、50 GbpsのNGFWスループット、80Gbpsのアプリケーション制御スループット、60Gbpsの侵入防止スループットをそれぞれ提供する。

両製品とも、最大8つの100GEポート/16の40GEポート/64の10GEポートのいずれかを装備し、ネットワーク構築において優れた柔軟性を提供するとしている。各製品の提供時期は、すでにFortiGate 7060Eおよび7040Eは提供しており、FortiGate 3980Eは7月から提供開始を予定している。