PTCジャパンは、米国ボストンで開催されたグローバルIoTテクノロジービジネスイベントであるLiveWorx 17において、新たな「ThingWorx製造アプリケーション」を発表した。

「ThingWorx製造アプリケーション」は、アプリケーションや拡張現実(AR)体験の開発、展開、拡張を支援する技術や機能群を有する強力なインダストリアルIoTプラットフォームである、ThingWorxプラットフォームをベースに開発され、ThingWorx Navigate(旧PTC Navigate)アプリケーション群を含む、次世代のインダストリアルIoTウェブ/モバイルアプリケーション群の一部となっている。

製造アプリケーションは、業務システムやセンサーが組み込まれた物理的な世界からのデータを一元化し、役割や職種に合わせた情報をリアルタイムに提供する。今回の新たな製造アプリケーションでは、企業によるデジタル変革の簡略化を支援し、短期間での導入が可能になっているほか、急速に進むイノベーションに合わせたアプリケーションの機能拡張をノン・プログラミングで実現するという。なお、今後提供予定の「ThingWorx製造スターターアプリケーション」は、無償ダウンロード後1時間未満で実運用を開始でき、短期間での導入が可能だとしている。

また、今回の新たなThingWorx製造アプリケーションの主な新機能として、ほぼすべてのPLC(シーケンサー)、IoTゲートウェイ、アセットにすばやく接続し、遠隔的にデータを可視化する機能を制御担当エンジニアに提供する「ThingWorx Controls Advisor」、 重要なアセットの健康状態をリアルタイムで可視化する「ThingWorx Asset Advisor」、 さまざまな仕組みで管理されている生産関連データや業務データをすばやく統合する「ThingWorx Production Advisor」がある。

なお、PTCコネクティッドオペレーションソリューション担当ディビジョナルゼネラルマネージャのハワード・へプルマン氏は、「第4次産業革命が目の前に迫っており、生産活動におけるフィジカルとデジタルの融合は、大きな機会を生み出します。この新たなThingWorx製造アプリケーションにより、PTCのIIoT(インダストリアルIoT)への注力と投資が継続し、製造企業のデジタル変革を大幅に簡略化して価値をより短期間に生み出すためのより充実したツールが提供されることになります」と述べている。