セールスフォース・ドットコムは6月6日、チャネル・セールスを加速するという新しい営業支援アプリである「Sales Cloud Partner Relationship Management」(PRM)を発表した。Partner Community Cloudライセンスにおける価格は、1ユーザーあたり月額25米ドル(3000円)。

新製品により、企業はコーディングを必要とせず、ワンクリックで最新の自社ブランドのパートナー・コミュニティを構築できるという。

同社は同製品の提供に際して、新機能を既存機能と一体化して提供する。

まず、設定ウィザードの刷新により、チャネル・マネージャーは設定やカスタマイズを容易に行い、数日間でアプリの導入を完了できるとしている。

インタラクティブなウィザードを使用し、見込み客情報の配布から案件登録、マーケティング開発資金、さらにインセンティブ報酬管理システムである「Xactly」やラーニング管理システムである「NetExam」といった「AppExchangeコンポーネント」までの設定がスムーズに可能になった他、チャネル・マネージャーはパートナーを自動的に階層分けし、それぞれのレベルに応じた販促目標やカスタマイズしたコンテンツを提供できるとのこと。

Lightning CMS Connectでは、カスタマイズしたパートナー・エクスペリエンスを自社ブランドで構築できるという。

チャネル・マネージャーは既存のWebサイトのコンテンツやグラフィック、動画をドラッグ&ドロップで利用でき、自社のWebサイトの更新と合わせて確実に最新情報を提供できるとしている。

Einsteinコンテンツの推奨機能では、機械学習を利用してチャネル担当者の生産性向上に役立つファイルを画面に表示するとのこと。

例えば、パートナーが新製品に関する説明ドキュメントを表示させている場合、Einsteinはロゴのグラフィック・ファイルやプロダクト・プレイスメントについてのインストラクション、価格情報などのファイルを推奨するという。

チャネル・マーケティング・オートメーションでは、「Marketing Cloud」の機能を拡張して全てのパートナーが利用可能になり、多様なデバイスで顧客個々に合わせた電子メール・キャンペーンの開発・追跡・分析が可能とのこと。

企業は、自社のマーケティング部門と同様の権限を持たせることによって、パートナーが適切なメッセージや販促用品を確実に使用可能にできるとしている。

同製品により、同社のSFA(営業支援システム)である「Sales Cloud」をさらに強化し、営業に携わる多様な部門がスマートでカスタマイズ可能なアプリを使えるようになるといい、売上拡大を加速するとしている。

なお、同製品の一部機能の日本におけるサポートは未定。また、新しい設定ウィザード、Einsteinコンテンツの推奨機能、チャネル・マーケティング・オートメーションは、2017年後半に一般提供を開始する予定。Lightning CMS Connectは、2017年6月からβ版になるとのこと。