ナレッジの共有は、企業という組織体にとっては決定的に重要な意味を持つ。得てして個人の業績が目に見えて明らかになる営業という職域ではノウハウの共有が難しいのではないだろうか?

5月に開催された「Japan IT Week春」会場内の「クラウドコンピューティングEXPO」でも他の会場と同様に“AI”の文字が躍っていたが、筆者が興味を惹かれたのが、マツリカの組織ナレッジ活用型次世代営業支援ツール「Senses(センシーズ)」だ。

2015年に設立されたマツリカのブース。組織ナレッジ活用型次世代営業支援ツール「Senses」の提案を行っていた。同社は1月に、経済産業省の「サービス等生産性向上IT導入支援事業」におけるIT導入支援事業者にも採択されている

この「Senses」、従来の営業支援ツール(SFAやCRM)とは異なり、「組織のナレッジの活用」に着目。蓄積された営業情報からAIアルゴリズムが成功・失敗事例を解析する機能を有しているという特徴を持っている。企業データベースに加え、日々の営業活動で蓄積された自社データを組み合わせ、営業にかかわる行動を具体的に支援してくれる。シンプルでありながら最近のトレンドを意識した色使いやフォントの使い方など、見やすくて使いやすい直感的なUI・UXも使いやすそう。また、日常業務で使用しているグループウェアと連携させることが可能で業務負荷の低減に寄与してくれるという。

こちらが「Senses」のサービス紹介Webサイト

さて、この「Senses」のどこで“AI”が活かされているのかだが、例えば営業先へ送信するメール。企業の基本情報やニュース、財務情報等の「Senses」内の企業データベースに加え、過去に対応した類似案件等から効果的なメールの文面や送信するタイミング等をサジェストしてくれるのだ。

誰に営業すればよいのか(Who)、いつ行動を起こせば良いのか(When)、どのような提案を行えば良いのか(How)、次に何をすれば良いのか(What)……。ビジネスパーソンが頭を悩ませてきた営業におけるさまざまな場面において、個々人で蓄積してきた「このタイミングであればこの提案書がベターだろう」や「過去の経験から、次のアクションはこの方向性だろう」といったノウハウ・ナレッジを、「Senses」に搭載されたAIによってサポートしてくれるというわけだ。

経験値の高いベテランの営業スタッフが起こすであろうアクションを、ずぶの新人であってもベテラン同様の行動を可能としてくれる。今まで属人化せざるを得なかったノウハウの共有化を促し、生産性の向上はもちろん、営業課題解決の一助になってくれるのだ。

「個人の知識・経験に左右され閉鎖的になりがちな営業活動」このスライドに記されたフレーズを重大な課題だとお感じの方も多いはず。そういった課題に対して有効なのがマツリカの「Senses」だ

AIによって社内の営業活動を平準化し「勝ちパターン」を導き出せる「Senses」。実際に導入した企業によれば、導入に対する手軽さやカンタンで直感的に理解し使えるUIであることも、この「Senses」の高評価に繋がっている。また、導入によってコミュニケーションロスが減ったことにより生産性が大幅に向上。高速でPDCAのサイクルを回せるようになり“営業の勝ちパターン”を見いだすことに成功したという声も上がっているそう。

案件管理もカード形式で表示させることで見やすさはもちろん、ステータスやフェーズの移行もカンタンに行うことができる

「Senses」Webサイトには、導入事例も豊富に用意されている。SFAやCRMツールの導入を考えている皆さまは、さまざまな課題に対してどのように「Senses」が活きて解決に繋がっていくのかをチェックしてみてはいかがだろうか

取引先の企業情報や案件情報、先方担当者と交わしたコミュニケーションを集約しアクションの「見える化」によって情報共有を加速。営業スタッフの行動を分析して各フェーズに最適な「勝ちパターン」を創出。そこで生まれた「勝ちパターン」によって導き出されたアクションからもっとも効果的な一手を打つ。AIのサポートに加え抜群の使いやすさを備えた「Senses」、無料トライアルでその実力を試すことも可能とのことなので、気になる方は実際に触れてその実力を肌で感じ取ってみて欲しい。