6月2日(米国時間)、Threatpostに掲載された記事「Fireball Malware Infects 250 Million, Targets Windows and Mac OS|Threatpost|The first stop for security news」が、セキュリティファームCheck Point Software Technologiesの報告書「FIREBALL - The Chinese Malware of 250 Million Computers Infected」を引き合いに出し、2億5000台を超えるPCにFireballと呼ばれるマルウェアが感染していると伝えた。歴史上最も大きな感染ではないかと指摘している。

Check Point Software Technologiesは報告書の中で、北京をベースとしているデジタルマーケティングエージェンシーのRafotechがこのマルウェアを悪用して利益を上げていると指摘。さらに、Check Point Software Technologiesはこのマルウェアはほかのマルウェアの感染を実施するためのプラットフォームとしても利用できるとしており、注意を呼びかけている。今のところこのマルウェアの感染が最も多い国はインド、これにブラジル、メキシコが続いている。

Fireballの感染状況 資料:FIREBALL - The Chinese Malware of 250 Million Computers Infected

一見問題がないように見えるソフトウェアであっても背後でマルウェアをインストールしているものがあり、こうしたマルウェアの感染に気がつくことなく使い続けているユーザーは少なくないと見られている。ソフトウェアは常にセキュリティアップデートが適用された最新版を使い続けるとともに、セキュリティ・ソフトウェアを併用するなどして複数の対策を取っておくことが望まれる。