オープンソースの統合監視ソフトウェア「Zabbix」を提供するZabbix社の日本支社Zabbix Japan LLCは5日、SNMPトラップを監視するプラグイン「Zabbix用SNMPトラップフォーマットツール」とインターネット上のチャットサービスへ通知を連携できるプラグイン2種類を公開した。同社運営のZabbix Enterpriseカスタマーポータルからダウンロードできる。

Zabbix用SNMPトラップフォーマットツール(公式Webサイト)

Zabbixはネットワークに接続されたサーバーやネットワーク機器、Webアプリケーションのパフォーマンスのリアルタイム監視を通じて可用性を高められる、大規模なエンタープライズ領域にも対応するオープンソースの統合監視ソフトウェアで、Zabbix社は技術サポートやコンサルティング、カスタム開発なども行う。ネットワークの安定性を追求する世界各国の企業で導入が進んでいるOSSのひとつ。

ダウンロード提供されたプラグイン「Zabbix用SNMPトラップフォーマットツール」は、受信したSNMPトラップをZabbixで処理できるフォーマットに変換し、ログ出力を行うプログラム。インストール後の設定が不要で、日本語の文字列対応するため、WindowsやUNIXサーバから送信される異なる文字コードのトラップの監視が可能になる。

Slack通知プラグイン(Webサイト)/HipChat通知プラグイン(Webサイト)

また障害の通知をSlackやHipChatと広く運用の現場で利用されるチャットサービスに行えるようになるプラグインをそれぞれ公開。メールと比べリアルタイム性に優れ、アプリを通じてスマートフォンへの障害のプッシュ通知も可能になる。

同社では、今後もポータルを通じてプラグインを拡充させ、Zabbixをより活用できるソリューションを提供していくとしている。