共働き家庭におすすめの家計管理法とは

それでは、共働き家庭の家計管理として最適なのは、どのような方法でしょうか。まず、基本的には、生活費用口座で支出を一元管理していきます。その一方で、お互いの給与口座から、天引きで貯蓄分のお金を別口座へ移動させる「先取り貯蓄」を行います。先取り貯蓄をするには、勤め先にある場合は「財形貯蓄制度」を、ない場合は「自動積立定期預金」などを利用してみましょう。この方法なら、毎月わざわざ手動で貯蓄のお金を移動させる手間が省けます。

また、生活費口座とは別に、帰省の費用や冠婚葬祭、年払いの保険料や税金の支払いに備える「予備費用口座」も作っておきましょう。この口座には、いざという時のお金を毎月少しずつ、または、ボーナス支給時に、あらかじめ決めた金額を入金するようにします。多少面倒ではありますが、家族で支出を確認しながら貯蓄もし、不定期な出費にも対応するには、おすすめの方法です。

お金の入り口が二つある共働きだからこそ、しっかり家計管理や貯蓄を行えば、いざという時や将来への備えは充分にできます。まずは夫婦でライフプランを共有し、家族としての協力意識を高めていきましょう。

筆者プロフィール:武藤貴子
ファイナンシャル・プランナー(AFP)、ネット起業コンサルタント
会社員時代、お金の知識の必要性を感じ、AFP(日本FP協会認定)資格を取得。二足のわらじでファイナンシャル・プランナーとしてセミナーやマネーコラムの執筆を展開。独立後はネット起業のコンサルティングを行うとともに、執筆や個人マネー相談を中心に活動中。FP Cafe登録FP。

※画像と本文は関係ありません