NTTデータは、物流需給ひっ迫を解決するため、AIを活用した「物流業務変革コンサルティングサービス」の提供を6月1日より開始することを発表した。

同サービスは、人手に依存している物流業務の自動化・最適化に向け、AI技術をはじめとしたデジタル技術を適用することで、現場業務の変革を支援するコンサルティングメニュー。

基本構想立案や、現場業務への一部適用に留まらず、将来の物流現場におけるさまざまなロボット・センサーからのデータの一元集約と、それらの分析による付加価値創出を狙ったIoTプラットフォームの設計・構築まで手がけることで、一過性に終わらない物流業務変革を支援する。

また、同サービスの開始に先立ち「物流画像判別AIエンジン」を開発し、鈴与と佐川急便の協力のもと、多様な荷物の判別や自動仕分けに対する有用性を検証。最新のディープラーニング技術を取り入れた同エンジンでは、世の中に流通する多様な荷物の荷姿、寸法、取り扱い、汚れ、破損の有無など最大1000種類の特徴を画像から自動的に判別することができる。

「物流画像判別AIエンジン」イメージ

同エンジンの応用範囲は幅広く、倉庫の入庫検品から仕分け、積み降ろし業務のロボット化に役立てられるだけでなく、将来的には他分野にも適用が可能だ。

同社は今後、物流業務におけるAIの導入方法論を活用し、コンサルティングサービスと物流画像判別AIエンジンあどを含むシステムの提供を通じて、2020年度末までに累計100億円の売上を目指す。