アナリティクスとエンジニアリングを駆使したデータ活用による企業活動の改善を掲げるブレインパッドは、Google Cloud Next'17で披露された機械学習×ロボットアームシステム「Find Your Candy」のソースコードをGitHubで公開した。

データを経営に活かすことを掲げ、2013年7月には東証一部への上場を果たしている同社は、ビッグデータ活用サービスやデジタルマーケティングサービス分野での分析ツールや可視化ソリューションや、サプライチェーン/製造プロセスなどの分野でも機械学習やディープラーニングを用いた最適化支援を行っている。

同社が開発した機械学習×ロボットアームによるデモンストレーションシステム「Find Your Candy」は、AIがタブレットに話しかけた人間の言葉を理解し、数種類のお菓子の中から目的のお菓子をロボットアームで取り上げるもので、形態素解析や係り受けなどの自然言語処理、OCRによる画像処理などの工程が機械学習によって向上していく様子は映像でも公開されている。

「Find Your Candy」(YouTube内公式動画)

この「Find Your Candy」は、Google社からの依頼により開発したもので、Google Cloud Platform(GCP)の各種機械学習APIやTensorFlow、言語処理にはGoogle研究者が提案するWord2Vecと呼ばれる自然言語処理手法、ニューラルネットワークやあらかじめ別の訓練データを用いて学習を行わせたモデルに、別の課題を学習させる転移学習など数多くの技術を利用していることを同社は明かしている。

また、"先進的な研究を進めると同時に、現実的に利用可能な技術をお客様に届けて、AIや機械学習を民主化したい"というGoogleの考えに基づきソースコードをGitHubに公開している。Find Your Candyは、3月8日から10日に開催されたGoogle主催のイベント「Google Cloud Next'17 」(米国サンフランシスコ)で披露されているほか、6月14日から15日に東京都港区ザ・プリンスパークタワー東京で開催予定の「Google Cloud Next in Tokyo'17」の体験エリアでも展示される予定だ。