2016年中盤から一気にシェアを伸ばしているプログラミング言語に「Go」がある。「Go」はGoogle主導で開発が進められており、ソースコードはBSDライセンスの下でオープンソース・ソフトウェアとして公開されている。ダウンロードページからはOS X、Linux、Windows、FreeBSD向けのソースコードおよびバイナリを取得できる。しかし、Googleは別の実装も模索しているようだ。

Googleは「go / gollvm|Google Git」においてLLVMベースGoコンパイラの開発を開始したようだ。5月18日に初めてGitがコミットされている。開発はまだプロトタイプの段階にあり、実用的に使える状況ではないとしている。今後さらに開発が進められる見通しになっている。

「go / gollvm|Google Git」の画面

LLVMプロジェクトでは、デフォルトでC/C++コンパイラを提供しているが、ほかのプログラミング言語のコンパイラ・インフラストラクチャとしても使われている。LLVMを使うことにより、すでにLLVMが提供しているさまざまな機能を利用することができる。

Goプロジェクトが今後、どの実装をメインストリームにするのかは、開発の進捗具合によって決まるのではないかと見られる。