電通国際情報サービス(ISID)、ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)、クウジットの3社は5月30日、業務提携に基づき、ソニーCSLが開発した人工知能(AI)技術による大規模データ解析サービス「CALC」を提供開始すると発表した。

同サービスは、ISIDによるCALCの解析ツール販売と解析・コンサルティングサービス提供、クウジットによるCALCの顧客向け教育プログラム提供で構成される。

同サービスの利用により、従来の解析手法では推定が難しいデータ内関係因子の直接的な相関が明瞭になり、経営上の選択肢を明確化できるため、より確度の高い意思決定を行うことが可能になるという。

同サービスにおける各社の役割は、ISIDが「顧客向け製品開発、営業推進、データ解析・コンサルティングサービス提供」、ソニーCSLが「アルゴリズム開発などの機能・性能向上のための研究開発」、クウジットが「CALCミドルウェア開発、データ解析・顧客向け教育プログラム提供」となっている。

CALCの技術は、過去数年間にソニーグループのエレクトロニクス、金融、エンタテイメントなどの広範な事業分野において、製造、設計、マーケティング、サービスなどの分析に適用、その有効性を実証しているという。

また、2016年度より3社で、製造業やサービス業などの顧客企業において、製造プロセス・マーケティング・サービス等に試験適用し実績を積み重ねてきたとしている。