定額制動画配信サービス「Hulu」では、5月17日に行われた大規模なシステムリニューアルに伴い、一部ユーザーの間で動画が正常に再生されない不具合が生じている。運営会社であるHJホールディングスは、5月22日に不具合への対応状況を発表した。

5月17日のリニューアルに伴い、不具合が発生。Huluのヘルプセンターで状況をアナウンスしている

Huluは5月17日に、PC版のURL変更を含む大規模なリニューアルを実施。その後、動画再生が途中で止まる、画質が荒くなるなどの不具合が発生している。今回の動画再生における主な不具合は以下のとおり。

動画再生が途中で止まる、画質が荒くなる

原因: クラウドサーバー上のトラブル
対応状況: 対応中

Chromecast (第1世代)の一部において動画が表示できない

原因: 現象は認識しており、現在調査中
対応状況: 調査中

字幕が表示されない

原因: 初期設定で字幕がオフになっていた
対応状況: 初期設定の日本語字幕オンに修正済 (AppleTVは現在対応中)

対応機種の一部Androidモバイルでアプリが動かない

原因: コンテンツ保護機能の設定により、本来動くべき一部の機器が動かない設定になっていた
対応状況: 一部該当機器は修正済

一部のFireTV Stickでアプリが停止する

原因: プログラム内の設定不具合
対応状況: プログラム修正の対応中

Webサイトのコンテンツ表示が遅い

原因: コンテンツを読み込むプログラムの仕様
対応状況: プログラム修正の対応中

また、リニューアル後のHuluでは、パソコンやゲーム機をアナログ出力(VGA端子など)やDVI端子などでディスプレイにつないだ際、再生が出来なくなっている。著作権保護の観点から、コンテンツのコピーを防止するためセキュリティを強化した結果だとしているが、今回の仕様変更について事前のアナウンスはされていなかった。なお、HDCP対応のディスプレイでHDMI接続することで、再生できるようになるという。