fossBytesに5月17日(米国時間)に掲載された記事「Linux-based Tizen 4.0 Open Source Operating System Released|fossBytes」が、SSamsung Electronicsからオープンソースのオペレーティングシステム「Tizen 4.0」が発表されたと伝えた。このオペレーティングシステムはスマートフォンに限らず、ハイエンドからローエンドまでさまざまなデバイスで動作することが想定されている。

この発表は、同社が米国で開催したイベント「Tizen Developer Conference(TDC)2017」で、Executive Vice President of the Visual Display BusinessのHyogun Lee氏が行ったもの。

「Tizen 4.0」について発表するHyogun Lee氏

TizenはLinuxベースのオペレーティングシステム。Tizenの最初のメジャーバージョンとなる「Tizen 1.0」は2012年に発表され、すでにSamsung Electronicsのスマートフォンやテレビなどに搭載されている。Samsung Electronicsは「Tizen 4.0」をIoTデバイスに適用していくことを計画しており、さまざまな種類のデバイスで利用することを想定している。また、Microsoftと協力してC#を使ってTizenアプリの開発を可能にする取り組みを進めているという説明も掲載されている。

スマートフォンやタブレットデバイス向けのオペレーティングシステムとしては。すでにLinuxベースのAndroidが存在しているが、Googleの影響力が強すぎるとしていくつかのベンダーはAndroid以外の候補を模索する動きを見せている。Tizenはそうした取り組みの1つであり、Samsung ElectronicsはTizenを使うことでAndroidのエコシステムとは別のエコシステムの構築を目指していくものと見られる。