さて、中国市場では、売上高14%減と下落傾向が続いている。Appleの決算期における第2四半期は、中華圏における春節に当たるシーズンとなっており、欧米のホリデーシーズンのように販売が盛り上がる。しかし今回の四半期も、中国での売上を伸ばすことができなかった。

Apple China

AppleのTim Cook CEOは5月3日、米国CNBCのニュース番組「Mad Money」でインタビューに応え、中国市場におけるiPhoneの低迷について、次のように述べた。

「多くの噂の情報やメディアの記事が、新しい製品や、それがいつ登場するのかについて伝えていることが原因です。このことは、おそらく、他の市場よりも中国市場において、より大きな影響を与えています。人々は最新のガジェットを購入したいという傾向が強く、加えて言うならiPhone 7 Plusが非常に成功したことの裏付けでもあります」

ディスプレイの変更やワイヤレス給電など、その使い勝手を大きく買えるとされるiPhoneの噂は2015年頃から始まっていた。そして2017年4月は、いよいよデザインの図面などもリークされており、その登場への期待がより高まっている。そんな大きな変更を前に、「だったらちょっと待とうか」という気持ちはとても理解できるものだ。