fossBytesに5月15日(米国時間)に掲載された記事「This Tiny Device Cleans Polluted Air And Turns It Into Hydrogen Fuel」が、ベルギーの研究者らが空気清浄機能と水素生産機能の双方の機能を備えた小型デバイスを開発したと伝えた。この小型デバイスは不均一系光触媒反応と呼ばれる反応を利用しており、今回の取り組みは実証実験段階にあり、今後さらに改良が必要だと説明がある。

化石燃料を燃焼することで発生する大気汚染などは現代社会が抱える問題の1つとなっている。また、化石燃料に依存し続けることは持続可能な社会を実現する上で課題とされており、太陽光などの持続可能なエネルギーに基づいた社会の実現が必要と見られている。

今回、ベルギーのルーヴェン・カトリック大学の研究者らが開発した小型デバイスは大気汚染の清浄化と水素ガスの生成の双方を実施するという点で興味深い。装置の触媒には特殊な鉱石のかわりに半導体が使われている。開発されたデバイスは小型なものだが、この装置はスケールが可能で、大規模化して産業的に利用することも可能だろうと説明がある。

ルーヴェン・カトリック大学の研究者らが開発したデバイス 写真:ルーヴェン・カトリック大学