ラティス・テクノロジーは、ものづくりの全工程を一気通貫する設計情報活用(以下、XVLパイプライン)を実現するデータ管理ソフトウェア「XVL Contents Manager 3.0」(以下、XCM)を、5月16日より販売を開始した。

「XCM Contents Manager」のコンセプト

同社が提唱する軽量3Dデータ「XVL」は、3D CADデータと比べて1/100程度のサイズに軽量化でき、3D活用ソリューションとして設計データ検証、組立指示書、部品表などの製造業で幅広く採用されている。

そんなXVL活用が広まるにつれ、正しい設計情報に対応するXVLとそこから作成された作業指示書、イラストデータなどを全社の関係部門でコラボレーションできる環境へのニーズが高まっていた。

このたび、同社が販売する「XCM」は、正しいXVLと帳票を最新の状態で共有することで、設計や製造の課題解決とユーザー業務の改善を促進するデータ管理ソフトウェア。

同ソフトウェアを用いると、設計変更への追従が容易になるため、早期に帳票作成に着手することができるという。また、適切な作業指示書やイラストデータなどに従って業務を進めることで、製品のリードタイム短縮、品質向上を実現できるとしている。

さらに、設計途上の3DモデルをXVL変換しXCMで共有すれば、デザインレビューや工程検討を効率的に進めることが可能となる。この結果、仕向地ごとの設計モデルをXVLで再現して、迅速なデジタル検証も実施できるということだ。

なお、価格は「XCM Contents Manager」がライセンス:1000万円、年間保守:200万円、「XVL Contents Manager Agent クラスタリング オプション」はライセンス:100万円、年間保守:20万円、「XCM Contents Manager 大規模データリンクオプション」がライセンス:150万円、年間保守:30万円、「XCM Contents Manager 外部システム連携オプション」がライセンス:300万円、年間保守:60万円。

XCM Hubの動作環境は、OS:Windows Server 2008 R2 / Windows Server 2012 / Windows Server 2012 R2、Java実行環境:Java SE 7 64ビット版 / Java SE 8 64ビット版、Java EEアプリケーションサーバー:Apache Tomcat 7 / Oracle WebLogic Server 12c、HTTPサーバー:Apache HTTP Server 2.4 / Microsoft Internet Information Services 8.5、データベース管理システム:Oracle Database 11g / Oracle Database 12c / Microsoft SQL Server 2012 / Microsoft SQL Server 2014、LDAPサーバー:Microsoft Active Directry。